ソーシャルインパクトとデザイン
社会の未来、そしてデザインの未来は「持続可能性」にかかっています。 iFは、世界にポジティブな影響をもたらす人々や活動を支援したいという想いから、iF SOCIAL IMPACT PRIZEを 設立しました。
以下では、ソーシャルインパクトとデザインがどのように相互に関連し、補完し合っているのかについて詳しくご紹介します。
ソーシャルインパクトとは?
ソーシャルインパクトとは、私たちが周囲や社会にどのような影響を与えるかを評価するものです。ミシガン大学ソーシャル・インパクト・センターでは、「差し迫った社会課題に取り組み、重要かつ前向きな変化をもたらすこと」と定義しています。
私たちは、企業やデザインが社会や環境にどのような影響を与え、私たち全員が直面する課題にどのように対応しているのか、これまで以上に関心を寄せるようになりました。
デザインとの関係性は?
全く関係がない場合もあれば、深く関わっている場合もあります。
デザインによって生み出されるイノベーションは私たちの生活を豊かにする一方で、物質消費の増加が自然環境に大きな負荷をかけているのも事実です。
しかし、デザイン思考のような方法論や型に囚われない視点を持つデザインコミュニティは、国連の掲げる17の持続可能な開発目標が示すような複雑で重大な社会課題に取り組む、特別な役割を担っています。
何から始めればいい?
ソーシャル・インパクトに取り組む組織についてもっと知りたいという方は、以下のリソースをご覧ください。また、既存のイニシアチブを支援する場合でも、独自のイニシアチブを立ち上げる場合でも、自ら新たなプロジェクトを立ち上げる場合でも、きっとあなた自身の「ソーシャル・インパクトの旅」のヒントが見つかるはずです。すでにソーシャルインパクトに努めるプロジェクトや事業を行っている場合、 iF SOCIAL IMPACT PRIZEへの 応募を検討して ください。選ばれたプロジェクトには、毎年最大10万ユーロの賞金シェアが授与される可能性があります。
ソーシャル・インパクト関連リソース
The Next Billionは、世界中のソーシャル・インパクト・イニシアチブに関するストーリーを集めたブログで、ミシガン大学ウィリアム・デヴィッドソン研究所によって編集・運営されています。定期的に更新され、ソーラー灌漑からドライ・トイレ、マイクロクレジットまで、幅広いテーマを楽しみながら学ぶことができます。
Ashokaは、世界各地のソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)をつなぐ国際的なネットワークで、自らを「生きたソーシャル・イノベーションの百科事典」と呼んでいます。これからソーシャル・インパクトの道を歩もうとする人々のために、様々なオープンアクセスのリソースを提供しています。
オーストラリアの ソーシャル・インパクト・センター(Centre for Social Impact )では、同国が直面する社会課題の解決に向けた研究プロジェクトを実施しています。政府、ビジネス、市民社会のリーダーを結びつけ、協働による解決策を探求しており、その成果の一部は公式ウェブサイトで公開されています。
Social Impactは、自らを「ソーシャル・イノベーションのためのエージェンシー」と称し、実際にドイツを中心に数多くのサービスや製品を展開して、社会起業を支援しています。ウェブサイトでは、ドイツ国内で開催されるソーシャル・インパクト関連のイベントの詳細なカレンダーも閲覧可能です。
連絡先
iF SOCIAL IMPACT PRIZE
Gabriele Bertemann
Bahnhofstraße 8
30159 Hannover
Germany
メール :+ 49. 511.54-202
Eメール :gabriele.bertemann@ifdesign.com