

City in Layers
年次報告書
Solidere
破壊の16年、復興の16年。ソリデレのアニュアルレポート2010は、このような反省の瞬間を物語っている。一人の写真家のレンズに捧げられた『City in Layers』は、バジリコが1991年から2011年に撮影した写真を通して、ベイルート中心街の歴史を物語る。白い地形は彼の内省と呼応し、都市の変容を捉えながら静寂を熟考している。半透明の紙がテキストとイメージを重ねている。ティッシュに包まれた綿の表紙は、都市の布の層を示唆している。この報告書は、歴史、現在、未来が予期せぬ形で進化する場所、ベイルートでのソリデレの仕事を記録する新しいアプローチを探求している。
iFゴールデンステートメント
ベイルート中心街の再建を使命とするこの会社は、年次報告書に建設資材を反映させることで、街のさまざまな層というメタファーを所有し、特別なレイアウトを施している。さまざまな種類の紙、変化に富み、審美的に落ち着いたタイポグラフィ、感情的な写真によって、読者は、再建された以上に破壊されたままの街でソリデレが何をしているのかを、静かで理解しやすい形で理解することができる。非常に感動的で、集中力の高いiF金賞受賞作品である。
クライアント/メーカーデザイナー